#グローバルプレーヤー卓選手

はじめに、アメフトを知らない人向けに、卓選手のポジションについて簡単に教えてもらえますか?
長瀬

はい!まず、アメリカンフットボールは、オフェンスとディフェンスで、ポジションが分かれています。僕はオフェンスのランニングバックというボールを持って走るポジションです。
李卓選手

ランニングバックは具体的にどのようなプレーが期待されるのですか?
長瀬

司令塔となるクォーターバックという花形ポジションの近くにちょこっと立っていて、クォーターバックからボールを受け取り、前線でガツガツ当たるオフェンスラインの選手が開いてくれた進路を走り、タッチダウンを狙います。
李卓選手

おお、ランニングバックも花形ポジションじゃないですか!
長瀬

ボールを持って長い距離を走ると目立つので、ランプレーが主体のチームではクォーターバックよりも着目されますね。 でも強いチームはバランス重視なので、ランプレーだけでなく、レシーバーと呼ばれる奥まで走って、長いパスをキャッチすることでオフェンスを進める、パスプレーもかなり目立ちます。
李卓選手

オービックシーガルズはどうなんですか?
長瀬

バランスをすごく重視しているチームで、パスに偏りすぎず、ランに偏りすぎず、です。 クォーターバックも優秀な外国人選手がいるので、長いパスもしっかり通ります。道を開くオフェンスラインもこの春、すごく成長してきているので、ランにもかなり自信があるチームです。
李卓選手

ではオービックシーガルズの試合を見てれば、色々なオフェンスの醍醐味を味わえますね!
長瀬

本当にどのポジションにもすごく優秀な選手がたくさんいて、このポジションがすごいよねっていう偏りはあまりないです。どのポジションも見ていても、面白い見どころのある試合をすると思います。
李卓選手

その中で、卓選手が注目されているのはなぜなんですか?
長瀬

そうですね。大学時代は走って獲得したヤード数が最も長い『リーディングラッシャー』という賞を取ったりしたので、やっぱりよく走る印象を持って頂いていると思います。 窮地を脱するプレーというか、ここで走って欲しいという時に、ボールを託されて結果を出してきた積み重ねかもしれないです。
李卓選手

めっちゃかっこいいじゃないですか。ここぞというときにちゃんと結果を出す仕事人!
長瀬

あとは僕の海外挑戦を、アメフト界がすごく応援してくれて取り上げてくださって、それで注目して頂いて、色々重なってフットボール界では割と名前が広まってきたのかなって考えています。
李卓選手

そうなんですね。海外挑戦する選手はあんまりいないんですか?
長瀬

そうですね。そもそも、今でこそ日本でもプロ選手というのが、少しずつメジャーになってきて、プロを目指す選手がいるんですけど、僕が学生の頃はプロ選手というものがなくて。
李卓選手

たしかに、アメリカと違って誰もが知ってるような有名なプロリーグがないですもんね。
長瀬

はい。日本でフットボールを続けるには、就職して働きながら社会人チームに入る、仕事とフットボールを両立し続ける選択肢しかなくって、フットボールに専念するっていう環境がなかったので、その中で海外に挑戦するっていうのは、正直リスクが大きすぎて、あまりそういう選手がいなかったんだと思います。
李卓選手

なるほど。海外というと、やっぱりアメリカですか?
長瀬

そうですね、アメリカにはNFLという世界最高峰のプロリーグがあるんですけど、NFLと日本の間のレベルを埋めるリーグが存在しないんです。しいて言えば、カナダのリーグだったり、少し前だとNFLヨーロッパというのがあったりはするのですが、大学卒業後に就職しないで挑戦するというのは、かなりハードルが高いです。 オービックシーガルズOBの木下典明選手がNFLに練習生として帯同したり、全く前例がない訳ではないのですが。
李卓選手

じゃあ、NFLでプレーしようと思ったら、アメリカに住んだ方が早いのでしょうか?
長瀬

そうですね、NFLを目指すのであれば、アメリカの大学を卒業することが一番の近道です。正直、日本の社会人リーグでの実績は、アメリカでいうと高校生と同じレベルでしょっていうような扱いで全く評価されないので、アメリカの大学リーグで活躍した実績があって初めてNFLに行けます。
李卓選手

なるほど。日本人とかアジア人がNFLで活躍しようと思ったら、もちろん卓選手のような挑戦も可能だけど、小さい頃からアメフトを意識し始めて、中学・高校からアメリカ留学して頑張らないと、ということですね。
長瀬

そうですね、あとはもう一つ、NFLも国際選手の枠を広げようという趣旨で、今年から各NFLのチームに1人ずつロースター枠に含まれない国際選手枠を設けたんです。毎年32人のアメリカ人とカナダ人以外の国籍の選手が、チームに帯同できるようになりました。 僕のとき(2021 NFL IPPプログラム)は枠がまだ4人しかなくて、4枠を世界中のプレーヤーで争うというプログラムに参加したんですけど、残念ながらそこには最終的に行けはしなかったんですけど。今は枠が広がってきて、アメリカの大学を必ずしも卒業しなくても、いいタレントを見つけてNFLが育てて、NFLで活躍できるような選手にしようというプログラムが始まっています。
李卓選手

#自身と向き合い続ける卓選手

お会いしてすぐ、すごく屈強な体格だなと思ったんですけど、実際アメリカではどうでしたか?
長瀬

アメリカでアメフトをやっている選手で言うと、僕はすごく小柄な方で、日本では恵まれた体格であると思うんですけど、アメリカではもう標準以下ぐらいでした。 ランニングバックというポジションでいうと、身長はそこまで差はないんですけど、やっぱりまず骨格が違います。あと僕はフットボールを一筋でやってきたんですけど、向こうの選手っていろんな種目を掛け持ちして育ってきていて。
李卓選手

そうですよね、アメリカって中学・高校からシーズンごとに部活変えてますもんね。
長瀬

そうなんです、だいたい陸上を経験してるんですよ。まずはスプリントトレーニングをして陸上経験を埋めるのが、最初にやったことでした。あとは基礎的なフィジカルバルクアップ。やっぱりフットボールって格闘技でコンタクトスポーツなので、いくらスピードとクイックネスがあっても体格でオーバーパワーされてしまうことってやっぱりありまして。 僕はタックルされるポジションなので、耐久性を高めるために、日本でプレーしてるときよりも10kgぐらい体重増やしました。
李卓選手

壮絶なトレーニングだったかと思うのですが、どうやって体つくりしたんですか?
長瀬

トレーニングで言うと、日本は割と軽い重量で、回数をたくさんやる、量をやるっていうイメージがあったり、反復するイメージがあるんです。でも向こうの選手って、意外とレップ数は少なくて、重量は重く、瞬発的な動きを鍛えて次の動きに繋げるっていうことをすごく重視してやっていて。その重さを上げる速さ、みたいなところをすごくフォーカスするようになりました。自分自身がそこに違いを感じたので、爆発力・瞬発力・重量あげるスピードみたいなところを意識するようになりましたね。
李卓選手

考え方が全然違うんですね。サプリメントも考え方が違ったりするんですか?
長瀬

はい。むこうの選手は栄養の知識だったり、スポーツに対する国としてのカルチャーがやっぱり違いました。僕がトレーニングに行ったところでは、最初に栄養や食事についてのレクチャーがありました。日本でももちろん、たんぱく質を摂りましょうとか、トレーニング後のゴールデンタイムにプロテイン飲みましょうとか、そういう簡単なことは大学生のときにレクチャーを受けたんですけど、もう少し深いガイダンスがあって。
李卓選手

最初にそういうガイダンスがあるって言うのが、栄養に対する高い意識を強調してますよね。
長瀬

そうなんです。あとはトレーニング前に飲むもの、トレーニング後に飲むものみたいな感じでサプリメントを分けられていたり、全くそういう知識がない中で行ったので、もう全部が新鮮でした。
李卓選手

向こうでは中学・高校のときからそういうことが当然行われていて、社会人やプロ選手が集まる施設だったら、もっと複雑なことがいろいろなことがやられているんでしょうね。
長瀬

日本式の根性論というか、いっぱい食え、それで胃袋をまずデカくしろ、みたいなのも必要だったかなとは思うんですよ。そういうのも避けては通れないというか、やっぱりいっぱい食べれないと大きくはなれないし。そういう道も通ったからこそ、向こうでのすごく科学的に無駄を省いて、全て効率よく摂取するっていう感覚は新鮮でした。
李卓選手

ではオービックシーガルズに戻ってきてからも、アメリカ式の効率的な栄養補給を続けているんですか?
長瀬

今は割と、日米で今まで経験・勉強してきた中で、自分にとって良いなと思うものを取り入れてます。全て科学的なものではなくて、やっぱ自分は日本で育ってるんで、そういう根性論的な、量を食べたり、その非効率的なこともしたり、でもその中で自分がいいなって思う、自分の機嫌をとれるようなことを工夫して取り組むようにはしてますね。
李卓選手

やっぱり食事でモチベーションアップする部分もありますもんね。 でもそうすると、シーズンごとに管理方法が変わったりするんですか?
長瀬

シーズンごとに変わってますね。大学生のころは、プロアスリートを指導しているような食事の専門的なトレーナーの方に管理していただいて、聞いた話をその通りやってみたりしていました。厳しく食事を制限して、油を控えたり、糖質をコントロールしたり、GI値の低いものを取ったり、もうとにかくやってみるみたいなことを1回やったことがありまして。
李卓選手

プロアスリートはみんなそうされているイメージがなんとなくあります。
長瀬

でもそれって全部そのままやったら良い訳ではなくて、自分に合う合わないとかもあるので、今シーズンはこれをやってみよう、って自分の中で調子がいいものの、ただ体が良いだけじゃなくてメンタル的にもいいものを取捨選択するようになりました。
李卓選手

科学的に完璧に管理すれば良いってものではないんですね。
長瀬

はい。アメリカ行ったときも、まずはやってみるっていうので、効率よくサプリメントをたくさん取って、食事も言われる通りトレーニング施設で与えられたもの食べて、余分なものは控えてみたいなのをやって、体重増加させました。でもなんかちょっとベストな体重じゃないんですよ。無理に増やした自分のベストではない体重で戦っていたので、食事に対する喜びもあんまりなかったし、たぶんあんまり精神的にいい状態でなかった。そこでもう少し機嫌を取るような食事を気にするようにしたり、でもそうするとやっぱりちょっと崩れてるなとか、失敗したシーズンもあって。自分の中で取捨選択のバランスが良くなってきたのが、ちょうどこの2、3年って感じです。
李卓選手

最近じゃないですか。それまでいろいろテストして、ようやくってことですね。
長瀬

はい。豚肉を控えたり、牛肉を控えたりとか、いろいろやりました。
李卓選手

でも体も変化してるから、なかなか難しいんじゃないですか。歳もとるし。 これがいいなって去年思ってても、今年ちょっと違ったりもするってことでしょう?
長瀬

そうですね。あとはシーズン中にずっとそれをやろうとしても、もたないので、オフはしっかり好きなものを食べて、ちょっと体重を増やしておいてます。春は好きなものを好きに食べて、体重を増やしながらトレーニングする。夏に運動量が増えるから、そこで絞られていくんで、ここから徐々にペースを上げて、秋シーズンに入ると食事を管理し始めたりって、年間の中で、変えていくっていうのが今の自分の中での一つ答えです。
李卓選手

ちょっと言い方変えると、ようやく最近自分のことがわかってきたみたいな感じですか?
長瀬

本当にそうです。昔は食事を制限しててカリカリみたいな感じだったんですよ。少し軽いぐらいの感覚で大学では試合をしていて。社会人になって増量して、バルクアップして、いやこれも違うなってバランスをとるようになって、今やっとバランスが取れてきたという。
李卓選手

今の方が前よりもパフォーマンス出せるってことですね。すごい。 でも自分とそうやって向き合うのって、プロでもやっぱりすごく時間かかるってことなんですね。
長瀬

その時々で、自分のベストだと思ってやってるんですけど、紆余曲折して、今にたどり着いたというか。遠回りのように見えるけど、結果的には近道だったと思います。
李卓選手

#あくまでも自分は自分、今の自分に必要な栄養を追求

自分を知るのに、血液検査とか健康診断のデータをよく見たりもしてますか?
長瀬

1回やったことがあります。血液検査をして、基本的にはあんまり問題はなかったんですけど、もう少し魚の脂肪を摂りましょうっていうのが、そのときに言われて。あとはクレアチンをその時に飲んでいたんですが、それはあんまり飲まなくても大丈夫みたいなことを指摘いただいて。もう本当に言われた通りにやってみるということをやりました。
李卓選手

そのときは調子良かったのですか?
長瀬

そのときは海外挑戦する時だったので、確かにバルクアップしていったし、トレーニング数値も上がっていたし、海外挑戦するにはベストな状態ではあったけれど、自分の中でサプリメントにあんまり頼りたくないっていうのがあって。あまりにも色んなサプリメント情報が溢れてて、情報過多みたいになったので、1回サプリメント全部飲むのを一切やめまして、今もほとんど何も飲んでなくて、できればやっぱり食事から栄養を摂るようにしてます。
李卓選手

プロテインとかも飲んでないんですか?
長瀬

BCAAだけは自分の中では、ここぞっていうときのトレーニング前に飲むようにしてます。ハードにトレーニングしたときも、プロテイン感覚でBCAAを飲んでます。
李卓選手

BCAAだけなんですね。
長瀬

プロテインは、飲んでも自分の中であんまり合わないなっていうのがあって。僕はプロテインを飲むとお腹をくだしがちだったので、食物繊維を一緒に取るとタンパクの消化が良くなるというので、野菜をすごく食べるようにしたんですけど、そうすると今度は食事でもタンパク質を摂るために食べる量も増えて難しいなと思って。1回プロテインをやめてBCAAだけにしたら、ちょっと調子が良くなったんで、それからBCAAっていう感じですね。
李卓選手

やっぱりいろいろ考えながら試してみないと、中々そこまでたどり着けないかもしれないけど、そういう話聞いてると、食事を中心に足りない栄養を最低限補助するのが良いと思いますよね。
長瀬

サプリメントを摂りながら、今自分が飲んでいるものって何なんだろうっていうのを気にすると、これってこういう食事で補えるのか、これは食事で補いづらいのか、みたいなところが理解できるようになります。
李卓選手

勉強するところまで中々興味を持つ人がいないんですよね。普通の人たちは卓選手が飲んでるから飲もうみたいになっちゃうじゃないですか。トレンドに乗っちゃうというか。
長瀬

それはありますね。周りとかもそうですね。あの選手がやってるからみたいな。
李卓選手

でも勉強して欲しいですよね。日本人って勉強しないなと思って。アメリカの子供たちは、それなりに教えられてたりもするし、親もそれをやってきてるから教えられるし、すごく環境が良いような気がします。
長瀬

何かその、真似してこれが良いんだと思ってやるのは違うなと思うんですよ。 だから僕もこうするといいよ、ああするといいよっていうのは、聞かれてもあんまり言わないですね。俺はこれが合ってるとか、そういう風に言うようにしてます。
李卓選手

いやでもみんなは卓選手に教えて欲しいんでしょうね。
長瀬

よくSNS見てると、もう断言するじゃないですか。それは僕にはちょっと違和感があって。それはみんなにとって本当にいいのかとか、その人は良かったけれど人それぞれなんじゃないかと思うから、断言はできないなって、僕は客観的に思っています。
李卓選手

そういう悪い風潮ありますよね。本当に状況は人それぞれ違うのに。
長瀬

例えば、差別的な意味ではなくて、人種によって食事で自分の中に取り入れられるものがちょっと違う感じがしています。黒人の選手はタンパク質少なくても筋肉量が増えやすい気がして。
李卓選手

動物という枠組みで言えば、牛も草しか食べてないのになんであんなに筋肉がついてるの?って話ですもんね。
長瀬

はい。だから遺伝的なところで、必要な栄養素も一人一人によってちょっと違うなと思って。同じものを食べても同じような成果にはならない。
李卓選手

なんか僕も気になって論文探していて、豚も牛も馬も干し草食べてるんですよ。量は違うけど、同じものをそれぞれ食べているのに、すごく筋肉質になるのが馬。豚は同じもの食べているのに脂肪が多い。牛は脂肪も赤身もあるみたいな。人間にも絶対そういうのありますよね。
長瀬

そうなんですよ。だから自分たちは、アメリカ人に教えられたことをそのまま飲み込んでやるのはちょっと違うなって思います。 自分の体に合うものを、やっぱ取らないといけない。僕は魚を食べているとすごく調子が良いので、魚を取るようにしています。
李卓選手

日本人っぽい!
長瀬

でもカナダにいたときは、魚がすごく臭く感じましたし、刺身とかもないので、代わりにチキンをたくさん取りました。食材によって自分の傾向も変わってきたなと思って。 もちろん今もチキンもたくさん食べますし、カナダでも魚を食べましたけど、エリアや食材によって自分の傾向が変わった経験もしました。
李卓選手

今はなにか興味を持っている栄養や食事はありますか?
長瀬

最近は鶏の胸肉にあるイミダゾールジペプチド。渡り鳥が長距離を飛ぶためにある筋肉で、あれを摂っていると筋持久力があがるみたいな話を聞いて気になっています。
李卓選手

なるほど、じゃあ1年後とかに、卓選手の持久力がすごくあがってるなって思ったら、鶏胸肉食べているってことですね。
長瀬

#選択肢を増やしチャンスが多い人生を

今後、現役の選手を引退するときがきた時、その後何をしようかって、もう考えていたりするんですか?
長瀬

NFLを目指そうと思う前は、パイロットになるのが夢で、僕もみんなと同じように就職して、JALの自社養成コースで働きながらフットボールを続けていたんです。でも、NFLの国際選手プログラムを知って、パイロットの道を一度諦めて挑戦して今があるので、いずれもう一度パイロットの夢に挑戦したいなっていうのが一つあります。
李卓選手

そんな経緯があったんですね。
長瀬

あともう一つはやっぱり、日本のフットボール業界に支えられて、いろんな挑戦ができたと思っているので、自分も同じように、次の世代に自分の経験を伝えることで、より良い挑戦ができる環境になるんじゃないかなと思っており、そういうことを伝えられたらいいなと思うんですね。
李卓選手

そういった海外で得た経験とか、コンディショニング調整とか伝えたいことは色々あると思いますが、一番伝えたいことは何でしょうか?
長瀬


自分が最初にアメリカに行ったのが、関西の高校選抜チームとして、アメリカのアシュランドというオレゴンにある小さな町の高校と国際交流試合をしたときでした。アメリカの高校生って金曜日の夜に、フライデーナイトゲームという公式戦をして、地元の人たちが自分たちの高校のスタジアムに観戦に来るんです。それを一大イベントのように毎週やっていて。それがすごく僕には刺激的で、アメリカのフットボールのカルチャーがすごく楽しそうだなと思ったんです。
李卓選手

よく海外ドラマとかにでてきたりしますよね。
長瀬

それがアメリカでプレーしてみたいなとか、もっと上手くなりたいなとか、いろんなモチベーションになって僕の自分の人生を少し変えてくれたんです。なので、若い世代の人にはそういう本場のアメリカンフットボールのカルチャーを感じて欲しいなと考えてます。
李卓選手

そのうえで、早くからNFLに挑戦して欲しいですか?
長瀬

アメリカに挑戦するしないは本人の判断だと思います。だから挑戦しろとは僕は思わないけど、それが人生を豊かにすると思っていて、そういう自分がしてよかったなっていう経験とか、もし挑戦したい人がいるんだったら、そういう機会を生むことができたらと思っています。そういう選択肢を知れる、チャンスに触れられる機会を作るっていうのが、自分がキャリアを終えてフットボールに貢献したい一つのことです。
李卓選手

たしかにアメリカンフットボールのことをもっと小さい頃から知っていたり、カッコイイと思っていたら、もっと立場が違う気がしますよね。 今日は素敵なインタビューをありがとうございました!
長瀬